第1回社協職員のためのワークショップ(2016.12.3~4)

“実現したい未来をみんなでつくるために”

社協職員のためのコミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ

ハーバード大学ケネディスクールマーシャル・ガンツ博士が開発した、住民一人一人のリーダーシップをはぐくむ『コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ』を京都で開催します。

 

コミュニティ・オーガナイジングは、住民の力で社会を変えていくための方法・考え方です。具体的には、人々と関係を作り、物語を語り、立ち向かう勇気を得て、人々の資源をパワーに変える戦略をもって、アクションを起こし、広がりのある組織を作りあげ、社会に変化を起こすこと。
 
コミュニティオーガナイザーであったガンツ博士らの経験が体系化された「コミュニティ・オーガナイジング」を社会福祉協議会職員が身につけることで、住民、NPO、行政、政治家、企業などさまざまな関係者を巻き込みながら、私たちの暮らす地域・社会の課題解決により効果的にパワフルにアプローチできます。
 
※今回のトレーニングの内容はNPO法人コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン(http://communityorganizing.jp/)が行っているトレーニングの内容と同様です。

トレーニングの特徴

このトレーニングは各テーマごとに「理論についての講義」→「少人数でのグループワークと実践」→「振り返り」を行いながら進んでいきます。
特徴としては「トライ&エラー」「タイムプレッシャー」「すべて体験する」の3つが挙げられます。  
 
●トライ&エラー
初めて自転車に乗るときに誰もが経験するのが、転ぶこと。でも、また転ぶことがわかっていても勇気を出して挑戦します。それが乗り方を学ぶ、乗れるようになる唯一の方法だからです。COも同じです。テーマごとに必ずグループワークと実践を行うことで、COという自転車に何度も乗ってみることで学びを高めていきます。挑戦と失敗を前提としているので、みんなで安心して失敗しながら学んでいきましょう。
 
●タイムプレッシャー
グループワークと実践の際、頻繁に「5分でやってみましょう」なんてことがあります。これは後述の2日間で「すべてを体験する」とも関係しますが、各テーマ約2時間という時間の中で、最大限に実践部分で効果を高めるためのものです。最初はそのテンポの速さに戸惑うこともあるかと思いますが、時間制限によって生まれる集中や直感、そして何より実践してみることそのものを大切にしています
 
●すべてを体験する
このトレーニングは9時から19時半まで(予定)、お昼の休憩時間以外はびっしりと予定が組まれています。2日間という限られた時間の中で多くの内容を学ぶため、すべてを覚えることは難しいのが実際です。しかしそれは、一通りこのトレーニングを体験してこそ、COのよさや特徴、自分の現場での活用法が見え、継続的に現場と結びつけた取り組みができると考えているからです。

講師

・室田信一氏

COJ副代表理事。 1977年東京都生まれ。 首都大学東京都市教養学部准教授。アメリカ留学中にコミュニティ・オーガナイザーとして活動することに目覚め、以降、地域を基盤とした活動の今日的な意味やその推進方法、専門家の養成などに関心を抱きながら、実践・研究をしている。

・松澤桂子氏

COJ理事。 長野県生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。英会話教師、民際協力NPOの海外支援担当を経て、大学で海外学生募集活動を行う。